電気代をムダにしない!省エネこたつ布団の選び方

~こたつは同じでも、“布団選び”であたたかさと電気代はここまで変わる~

冬になると、暖房と一緒に気になってくるのが「電気代」。
エアコンやファンヒーターと比べて、こたつは省エネな暖房器具と言われていますが…

同じこたつでも、「こたつ布団の選び方」で電気代が変わる
というのは、あまり知られていないかもしれません。

  • 布団が薄くて、強でつけっぱなし
  • しっかり暖まらなくて、結局エアコンも併用
  • 家族から「こたつ、あんまり暖かくないね」と言われる

こんな状態だと、「せっかくの省エネ暖房」がもったいないですよね。

この記事では、
「どうすれば“弱〜中”でもポカポカをキープできるか」
という視点から、こたつ布団の選び方をお伝えします。

 

① 電気代が上がるこたつ布団・下がるこたつ布団

まずは、電気代がかかりやすい「こたつ」と、かかりにくい「こたつ」の違いを整理してみます。

■電気代が上がりやすいケース

こんな状態だと、どうしても【強で長時間オン】になりがちです。

  • 布団が薄くて、こたつの熱が逃げていく
  • サイズが小さくて、すき間風が入りやすい
  • 裏地がヒヤッとして、足を入れてもなかなか暖かく感じない
  • 床との間に断熱がなく、下から冷えが上がってくる

■電気代が下がりやすいケース

逆に、こんなこたつは弱〜中でも充分あたたかさをキープできます。

  • 布団に適度なボリュームがあり、熱をしっかりためこめる
  • こたつ本体よりひとまわり大きいサイズで、すき間が少ない
  • 裏地が起毛など、触れた瞬間に冷たさを感じにくい
  • 床にラグや敷き布団を組み合わせて、冷えをシャットアウト

こたつ本体は同じでも、こたつ布団の性能次第で「電気のオン・オフの回数」や「出力」が変わるイメージです。

 

②「サイズ選び」で熱を逃がさない

電気代のムダを減らすうえで、実はとても大事なのがサイズ選びです。

■小さすぎる布団は「すき間風」の原因に

  • こたつ本体の天板より、布団のサイズが小さすぎる
  • 四辺の垂れが短く、ひざ下が出てしまう
  • 座ったときに、布団と床の間にすき間があく

こうなると、せっかく暖まった空気がどんどん外へ逃げてしまい、
「ちょっと寒いから、もう少し強くしようか…」という悪循環になります。

■目安は「天板サイズ+四方にしっかりゆとり」

一般的には、

  • 75×75cm前後の正方形こたつ → 布団サイズ 約200×200cm
  • 120×80cm前後の長方形こたつ → 布団サイズ 約240×200cm

が目安になりますが、
実際には、座る人数・お部屋の広さ・使い方によってもベストなサイズは変わります。

「電気を今日にしいないと足元が冷える」という場合は、まずこたつ布団のサイズを見直してみる価値があります。

 

③「中わた」の量と質

こたつ布団の“断熱材”にあたるのが、中に入っている中わたです。
ここがしっかりしていると、こたつの熱を上手にため込んでくれます。

■薄すぎる布団は、いくら電気を入れても暖まりにくい

  • 見た目もぺったんこ
  • 触るとすぐにこたつの天板の硬さがわかる
  • 座ったとき、太もものあたりにボリューム感がない

こんな布団は、熱が布団を通り抜けて外へ逃げてしまうため、
電気を入れてもなかなか暖かさをキープできません。

■「軽いのにふっくら」が理想的

省エネの観点からは、

  • 十分なボリュームで、空気をたっぷり含める
  • でも、必要以上に重くない(出し入れや片づけがラク)

というバランスが大切です。

お店でチェックするときは、

  1. 手で押してみて、ふんわり戻る弾力があるか
  2. 持ち上げたときに「思ったより軽い」と感じるか

この2つを見ていただくと、
「弱〜中でもしっかり暖まる布団かどうか」の目安になります。

④「裏地」の肌ざわりで“設定温度”が変わる?

こたつ布団の**裏地(足が触れる側の生地)**も、実は省エネに影響します。

■ヒヤッとする裏地だと、つい強めの設定に…

足を入れた瞬間に、

  • 「冷たい…」と感じる素材
  • つるっとしていて、あまり“ぬくもり感”がない素材

だと、人はどうしても設定温度を上げたくなります。

逆に、最初に触れたときから、

  • 起毛していて、やさしく包み込まれる感じ
  • 一度あたたまると、ひんやり感が戻りにくい

といった素材だと、低めの設定でも満足しやすくなるのです。

■起毛素材は“体感温度”アップにおすすめ

フランネルやマイクロファイバーなどの起毛素材は、

  • 足を入れた瞬間の「ヒヤッ」を感じにくい
  • こたつを切ったあとも、しばらくポカポカが続きやすい

という特徴があり、省エネと相性の良い素材です。

「電気代も気になるけれど、やっぱり暖かくないと…」という方には、
裏地にこだわったこたつ布団をおすすめしています。

 

⑤こたつ布団+「敷きもの」で、さらに省エネ

こたつ布団だけでなく、足元の“敷きもの”との組み合わせも大事です。

■床からの冷えをそのままにしない

  • フローリングの上にこたつを直接置いている
  • ラグが薄くて、座ると床の冷たさを感じる

この状態だと、いくらこたつ布団を良いものにしても、
下からの冷えがじわじわ上がってきてしまいます。

そこでおすすめなのが、

  • こたつ用の敷き布団
  • クッション性のあるラグ・カーペット

などとの組み合わせです。

■「上からのあたたかさ」と「下からの冷え」を同時に見る

  • 上 → こたつ布団で熱を逃がさない
  • 下 → 敷きもの(ラグ・敷き布団)で冷えを遮る

この2つがそろうと、弱〜中の設定でも、長くあたたかさをキープしやすくなります。

 

「電気代も気になるけれど、家族でこたつを囲む時間は大事にしたい」
「今のこたつが、どうも暖まらない気がする…」

そんなときは、こたつの型番やサイズ、お部屋の様子をメモしていただければ、
お客様のご家庭に合った“省エネこたつ布団”の選び方をご一緒に考えさせていただきます。

この冬、こたつで過ごす時間が、
あたたかくて、電気代にもやさしいひとときになりますように。