~9月の寝苦しさに寄り添う、やわらか素材の快眠術~

9月です・・・。
暑いです・・・。
ここ数年、「秋」という言葉を忘れてしまいました。
私達「ふとん店」にとっての使命は、「お客様の快眠をサポート」すること。
そんな私達にとって、季節の特徴が変わることは重大な意味を持ちます。
快眠するための道具(寝具等)が変わるからです。
昼間の暑さや夜の寝苦しさで、体も肌も思った以上に疲れているお客様からのご相談をお受けします。
「残暑疲れ」になんとか睡眠でサポートしたい!
今回は、そんな残暑疲れのための、「肌にやさしい寝具素材」のお話ができればと思います。
残暑と肌の関係
9月は、日中と朝晩の寒暖差が出やすい一方で、湿度は依然として高め。
「冷房をつけっぱなしにすると体が冷えすぎる」「止めると寝苦しい」というジレンマに悩む方も少なくありません。
また、睡眠中はコップ1杯分とも言われる汗をかきます。特に残暑の時期は発汗量も多く、布団やカバーに吸収されきらなかった汗が肌に残り、べたつきや不快感を引き起こします。
これがかゆみや肌荒れにつながり、さらに眠りを浅くしてしまう悪循環になるのです。
つまり、この時期の快眠には 「汗を素早く吸い取り、肌をさらさらに保つこと」 が重要なポイントになります。

肌にやさしい素材3選
1.ガーゼ素材
薄く織られた綿ガーゼは、通気性が非常に高く、汗をすっと吸ってすぐに乾きます。
複数枚のガーゼを重ね合わせて作られたカバーやケットは、空気の層を持ちながらも軽やかで、残暑の夜にぴったり。
また、やわらかい風合いは敏感肌の方やお子さまにも安心で、「肌が触れる部分はガーゼにするだけで快適になった」という声も多い素材です。
2.リネン(麻)
リネンは昔から夏の衣服や寝具に使われてきた素材。汗を素早く吸収し、湿気を外に逃がす力に優れているため、寝返りを打った瞬間に感じる「ひんやり感」が心地よいのが特徴です。
また、リネンは使い込むほどに柔らかくなり、肌に馴染んでいくので、長く愛用できる点も魅力です。暑さが厳しい9月でも、朝までさらりとした寝心地をキープしてくれます。
3.パイル地(タオル素材)
タオルのようにループ状に織られたパイル地は、汗をぐんぐん吸ってくれる安心感があります。
特に寝汗をかきやすい方や、お子さまの敷きパッド・カバーにおすすめ。
また、パイル地は程よい厚みがあるため、朝方に気温が下がった時でも肌寒さを和らげてくれます。残暑の蒸し暑さと、朝晩のひんやり感、両方に対応できる万能素材です。
快適に使うための工夫
どんなに良い素材を選んでも、使い方次第で快適さは変わります。残暑期ならではの工夫をご紹介します。
〇冷感寝具との組み合わせ
敷パッドは接触冷感タイプにして、カバーやケットはガーゼやリネン素材を使うと、「冷感+吸汗」という二重の効果で快眠度がアップします。
エアコンを弱めに設定しても快適に過ごせるので、省エネにもつながります。
〇薄手のケットをプラス
残暑の夜は暑さと同時に、明け方に少し冷えることがあります。タオルケットや薄手のブランケットをベッドの足元に置いておくと、必要に応じてすぐ使えるので安心です。
「暑ければ外し、寒ければ掛ける」柔軟な対応が残暑快眠の秘訣です。
〇こまめな洗濯で清潔に
汗を多くかくこの季節は、シーツやカバーをこまめに洗濯することが欠かせません。ガーゼやリネンは乾きが早いため、忙しい日でも扱いやすいのがメリットです。
清潔な寝具は肌トラブルを防ぎ、眠りの質も高めてくれます。
9月の残暑は、体も肌も思った以上に疲れをため込みやすい時期。
だからこそ、毎晩の睡眠でしっかりリセットすることが大切です。
そのためには、肌に直接触れる素材をやさしいものに変えるだけで大きな効果があります。
ガーゼのやわらかさ、リネンの涼やかさ、パイル地の安心感。どれも残暑疲れを癒し、快適な眠りをサポートしてくれる頼もしい味方です。
「少し寝具を変えるだけで、朝の目覚めがこんなに違うのか」と実感していただけるはずです。
ぜひこの時期こそ、肌にやさしい素材を取り入れて、残暑を乗り切ってみてください。