~ゴアテックスと羽毛ふとんのハーモニーをお聞きください!~
実は私、【ゴアテックス】と聞けば心が躍るんです。
学生時代、登山をやっていました。しかし、いかんせん貧乏学生なので、高い装備は買えません・・・。特に雨が降れば、カッパもテントもグチョグチョで不快なことこのうえない・・・。通気性の悪い安物しか買えなかったのです。
そんな中、憧れのカッパやテントがありました。
【ゴアテックス】
ゴアッテクスのカッパやテントは、雨粒を内側に通さず、しかも中の湿気を外側に放出するということで登山をする人間には有名で、憧れの商品でした。
一方、高価だったのも事実で、貧乏学生には手が出ません。
登山専門店に行っては、ゴアテックスの商品を手に取り、ため息をついていたのを想い出します。
そんな私が、今、【ふとん】のプロとして、浦上ふとん店を経営しています。
皆様はご存知でしょうか?
色々な【ふとん】のアイテムがある中、【ゴアテックス羽毛ふとん】というのがあるのを!
この商品が出た時の私の感動を想像してみてください。
楽器店のウィンドウに飾られているサクソフォンを眺めている少年が、青年になり、憧れのサクソフォンを手に入れた時の感動を!
ということで、
今回は、【ゴアテックス羽毛ふとん】というよりも【ゴアテックス】についてお話ができればと思います。
ゴアッテクス(GORE-TEX)は、WLゴア&アソシエイツ社が作っています
ゴアテックスを作っているのは、WLゴア&アソシエイツ社です。ちなみにアメリカの会社です。*もちろん日本法人もあります。
創業は1958年で、 ビル・ゴアとヴィーヴ・ゴアという御夫婦が自宅の地下室ではじめられたそうです。科学者が創業したパターンですね。
色々省略しますが、なんといっても彼らのご子息【ボブ・ゴア】がすごい!
(技術的にはよくわかりませんが・・・)いまでいうテフロン(フライパンが有名でしょうか)を伸ばして、たくさんの孔をもつ材料を作ったということです。
これは、「ゴアテックス メンブレン」といって、防水性と透湿性を両立しているとのこと。ようは、水蒸気は通すけど、雨は通さない!
雨を通さず、水蒸気は通る。まさに登山のカッパやテントには最適な素材です。
しかし、この「ゴアテックス メンブレン」は、アウトドア商品だけではなく、実は様々な用途に使われています。
医療分野、エレクトロニクス分野、ケーブル分野(航空宇宙等)、製薬分野、繊維分野などなどです。
今では、全世界に展開している多国籍企業で、従業員数は12,000人を超えるそうです。
実は、人工血管にも使われているゴアテックス
このように、ゴアテックスは、様々な用途に使われています。しかし、私達が実際に目できるのは、羽毛ふとんやアウトドア商品で、その用途のほとんどを知らずに生活しています。
特徴的なのが、「人工血管」です。
昔科学で習ったことを思い出してみると、血液の浸透圧なんてものがあったように思います。溶質(水に溶けているもの)は通さないが、溶媒(水)は通す。そうして血液は体を巡回していると・・・。
通す、通さないのが血管だとすると、通す、通さないの素材がゴアテックス。
ということで、人間にとってとても重要な血管にもゴアテックスは使われているようです。人知れず人間に貢献している・・・。
そんな人間の血管にも使われているゴアテックスの技術が、「羽毛ふとん」にも使わている。
私が「ゴアテックス羽毛ふとん」に出会ったときの感動を、少しご理解いただけたでしょうか。
「ふとん」のプロとして、羽毛ふとんにゴアテックスが使われることに誇りを感じる今日この頃です。
浦上ふとん店では、もちろん【ゴアテックス羽毛ふとん】を取り扱っています。気になる方がいらっしゃいましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。