寝具をセットで考える!

~寝具の「装い」について考えてみました~

 

当たり前のことですが、日本には四季があります。とてもすばらしいことだと思います。

ですが、面倒臭いこともあります。

「装(よそおい)い」を変えなければいけない。夏物・冬物、はたまた春物・秋物と・・・

季節の「装い」といえば、最初に思いつくのが衣服だと思いますが、もちろん寝具にもあります。

しかし、この寝具の「装い」を考えた時、寝具のプロといしてはいつも歯がゆい思いをすることがあります。

寝具の装いは「掛け布団」だけではない・・・

衣類の場合、大概、頭から足の先まで「装い」を変えます。

頭の帽子、首のマフラー、上半身のトップス、下半身のパンツやスカート、足の靴下、はたまた手の手袋まで、全身の「装い」が変わります。

一方寝具は、「掛け布団」だけが主に注目されています。

これでは、冬に上半身はダウンジャケットを着ているけれども、下半身は短パンと素足のサンダルを着ているのと同じ・・・。

今回は、寝具の「装い」、寝具のセット化について考えてみました。

 

寝具をセットで考えることのメリット

寝具をセットで揃えることには、多くのメリットがあります。それぞれのアイテムが一体となることで、悩みを解消し、快適な睡眠環境を整えられます。

① 一貫した快適さを得られる

寝具の組み合わせ次第で、睡眠の質は大きく変わります。敷きふとんと掛けふとん、枕をセットで選べば、素材や硬さ、温度調整のバランスが最適化され、眠りやすさが格段にアップします。

② 季節の変化に対応できる

セットで季節ごとに最適な寝具を揃えれば、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせます。冷感シーツや保温力の高い布団などがセットになっていれば、買い替えの手間も軽減されます。

③ 時間と労力を節約できる

「何を選べば良いのか」という悩みから解放されます。最初から組み合わせが考えられたセットなら、手軽に必要なアイテムが揃い、無駄な時間を省けます。

④ トータルコーディネートで心地良い空間に

寝具をセットで揃えれば、寝室の雰囲気がまとまり、視覚的にも心地良い空間を作ることができます。リラックスできる寝室作りの第一歩です。

 

 

寝具セットの考え方

寝具セットと言われても、そもそもセットのアイテムとセット方法がわからない・・・という方のために、寝具のプロが考える一例をご提案いたします!

■寝具セットのアイテムは

寝具セットのアイテムは以下の6つで考えます。

①敷き寝具 ②掛け寝具 ③枕 ④シーツやカバー類 ⑤付属アイテム

■夏と冬の寝具セットの例

〇夏の寝具セット

①敷き寝具

敷き布団 / マットレス:通気性が高い高反発マットレスや天然素材(麻・竹繊維)の敷布団。

敷きパッド:ひんやり感のある冷感素材(接触冷感、ジェルタイプなど)の敷きパッド。

②掛け寝具

掛け布団:薄手の羽毛布団や肌掛け布団(ダウンケット、ガーゼタイプ)。

掛けカバー:さらさらしたコットンやリネン(麻)素材のもの。

③枕

枕本体:通気性の良い低反発枕や冷感ジェル付きの枕。

枕カバー:冷感素材や吸湿速乾性の高いコットン素材。

④シーツやカバー類

シーツ / マットレスカバー:涼感機能があるクール素材(アイスコットンや接触冷感加工)。

ベッドスカート:通気性を確保する薄手のタイプ。

⑤付属アイテム

毛布 / ブランケット:薄手のガーゼケットや通気性が良い綿毛布。

タオルケット:肌触りがさらっとしたリネンやパイル生地。

除湿シート:湿気を吸収するシリカゲルや炭入りタイプ。

 

〇冬の寝具セット

①敷き寝具

敷布団 / マットレス:保温性が高いウレタンマットレスや分厚い敷布団。

敷きパッド:起毛タイプ(フランネル、ボアなど)やウール混の敷きパッド。

②掛け寝具

掛け布団:厚手の羽毛布団や保温性の高い掛け布団(合繊・ウールなど)。

掛けカバー:保温効果の高いフランネルやマイクロファイバー素材。

③枕

枕本体:保温性を意識した柔らかめの枕(ウールや綿入り)。

枕カバー:暖かいフリース素材やふわふわのマイクロファイバー素材。

④シーツやカバー類

シーツ / マットレスカバー:暖かみのある起毛素材(フランネルやウール)。

ベッドスカート:保温性を高める厚手のタイプ。

⑤付属アイテム

毛布 / ブランケット:保温性の高いウール毛布や電気毛布。

タオルケット:厚手のパイル地を選び、重ね使い。

除湿シート:敷布団下で結露を防ぐもの。

 

ここまでやるか・・・。という声が聞こえてきそうです。衣類の「装い」は人の目もあるので気になります。ですが、寝具の「装い」は自分だけの世界になりがち・・・。ちょっとだけ、寝具の「装い」も気にしてみていだければと思います。